LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして

「陽向?」


「柊!

 なんだよ、

 この前からずっと着拒してただろ。

 悪かったって伝言聞いてないの?」



「全部、消去してやったわよ

 良く顔が見せられたわね?」


「だから謝るって、

 ん??

 何その男?」


「会社の後輩、これから鍋やるの、

 帰ってくれない。」


「何言ってんのせっかく来た彼氏

 追い返すっての?


 それとも何?

 その子犬みたいな男に乗り換えたの?」

不躾な視線に僕は、ひるんでなるものかと睨み返した。


「ふうん、腹いせに年下の青年を

 つまみ食いしちゃったわけだ?」


「ちょっとどいてよ部屋へ入れないでしょ。」


「どう、こいつ結構いい声出すでしょう?

 たまんないよな、可愛くてエロくって

 虜になっちゃったって感じ?」


なんだこいつサイテーな男

そんなことアパートの前でいうか?

普通。


「ちょっとやめてよ!」


「図星なんだへえ??」


イライラした。

黙れと言おうとしたとき、

バン!

玄関のドアを拳で殴って、威嚇したのはあいつの方だった。


「帰れよお前」



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