LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
思いもかけず、されてしまったプロポーズ。

そして、なんとなく受けてしまった私。


こんなものなのかな、みんな。

や、ありえないか。

いい年してシュチュエーションに憧れているわけじゃないけど、

けど、なんだかとっても拍子抜け、

しかも元カレの前でなんて。はは……


でも、

彗が嬉しそうだから

いいか。


ちょっぴり覚めたコーヒーを飲みながら、

そっとかれのなをよぶ。


「彗……」


「ん?」


「ううん、なんでもない。」


「なんなの?気になりますよ」


「ずっとそばにいてね。」

彗はそれは嬉しそうに笑って。


「はい。もちろんです。」


そう言ってあたしを引き寄せた。

温かいぬくもりが胸をぎゅうっと締め付ける。


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