LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして


「では、美しいあなたのために…」

そう言ってもう一度甘いキスを私に落として

飾り物のようにフロアーのはしに置かれた

アップライトのピアノを開いて、

ポーン

と鍵盤を弾いた(はじいた)。


流れるようなジャズテイストな曲


華やかに踊る彼の指

体中の血液が

飛び跳ねるんじゃないかと思うぐらい

神経が逆だった。


彼の横に立ち尋ねる


「なんていう曲?」


「ノッティングヒルの恋人」


「素敵ね…」


「ねえ、ひいらぎ、俺の恋人になりなよ。」


答えるまでもない、

私の全身がこの男に

抱かれたがっているのだから


「いいわ。」

まだ、お互いの素性も、

性格も知らない。


ただこのシュチエーションが

危なげな恋を

導いていく。




< 65 / 272 >

この作品をシェア

pagetop