LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「では、美しいあなたのために…」
そう言ってもう一度甘いキスを私に落として
飾り物のようにフロアーのはしに置かれた
アップライトのピアノを開いて、
ポーン
と鍵盤を弾いた(はじいた)。
流れるようなジャズテイストな曲
華やかに踊る彼の指
体中の血液が
飛び跳ねるんじゃないかと思うぐらい
神経が逆だった。
彼の横に立ち尋ねる
「なんていう曲?」
「ノッティングヒルの恋人」
「素敵ね…」
「ねえ、ひいらぎ、俺の恋人になりなよ。」
答えるまでもない、
私の全身がこの男に
抱かれたがっているのだから
「いいわ。」
まだ、お互いの素性も、
性格も知らない。
ただこのシュチエーションが
危なげな恋を
導いていく。