LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
もっと始末が悪いのには、

私の性癖

器用そうな長い指の男に弱い。



大体あの夜も、あの指さえなければ

誘いなんて乗らなかった。


時々やってきては、

甘い声で、


「柊、愛してる。柊素敵だ。柊可愛い。」


歯の浮くような言葉を連呼して

私を抱くのだ。


その言葉に酔い

なめらかに私の上を奏でるように蠢く指に

極上の快感を得る。


今思えば酔っていたのかもしれない


陽向との全てに

ままならない恋愛に、

かわいそうなヒロイン役に。

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