ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。



恩返し……。




「お前らが自分の道を見つけて、夢を…叶えていく。それが俺にとっては何よりの朗報だ。……10年経って。それが思うように行ったヤツもいれば…まだきっと、迷っているヤツもいる。お前は…叶えただろ?あいつ…、早瀬の夢を叶えるのは……お前じゃないのか?」



「……早瀬の…、夢?先生になることじゃあ…なかったんですか?」


そうなら、もう、立派に…実現してる。




「それは、大学に行ってからそう思うようになったんじゃないか?」



「………。私が…叶えるって?」





「………稲守。あのな、俺が話すことで…お前がどう思い、どう行動しようが…構わない。だけどなあ…、ここにもどってきた。それには…あいつにとっちゃあ、大きな意味があると思うんだ。お前もまた…、帰って来て。再会して。向き合うタイミングが…できた。そのことくらい、どこかで…気に留めておけ。」



「……はい。」



















< 214 / 457 >

この作品をシェア

pagetop