ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。
恩返し……。
「お前らが自分の道を見つけて、夢を…叶えていく。それが俺にとっては何よりの朗報だ。……10年経って。それが思うように行ったヤツもいれば…まだきっと、迷っているヤツもいる。お前は…叶えただろ?あいつ…、早瀬の夢を叶えるのは……お前じゃないのか?」
「……早瀬の…、夢?先生になることじゃあ…なかったんですか?」
そうなら、もう、立派に…実現してる。
「それは、大学に行ってからそう思うようになったんじゃないか?」
「………。私が…叶えるって?」
「………稲守。あのな、俺が話すことで…お前がどう思い、どう行動しようが…構わない。だけどなあ…、ここにもどってきた。それには…あいつにとっちゃあ、大きな意味があると思うんだ。お前もまた…、帰って来て。再会して。向き合うタイミングが…できた。そのことくらい、どこかで…気に留めておけ。」
「……はい。」