ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。
彼女が戻って来ると、俺らはまるで何事もなかったかのようにして……、
みっちゃんは、ブルーとじゃれて、
俺は…読み飽きた漫画を読んだふりして。
「「おかえりー。」」
ナゼか声だけは、不自然に揃ってしまったけれど…。彼女は、全く気にも留めなかった。
「何回読んでも飽きないよねー、ス〇ムダンク。」
俺が読んでいる漫画をひょいっと覗き込んで…彼女は言う。
「……。まーね。……紗羽ちゃんはー…どのキャラが好き?」
当時は、この質問で…女子の好みのタイプがよーくわかった。
大抵は…、ルカワって言うんだ。
女は理想が高い 。
「早瀬は?」
「………。……俺?」
まさかの質問返し。
「…。……ミッチー?」
「へー。やっぱり。男からモテるタイプだよね、ミッチーって。」
逆に分析されてるし。
「私は……」
ルカワ…だろ?
彼氏作んないのは、理想が…高いから。
「リョウちん。」
「…………。………は?」
「だって、小さいのに敵に切り込んでいくのって…カッコ良くない?」
「……………。………おう。」
それは……、つまり、だ。
「紗羽ちゃん、ちょっと…立ってみて。」
「え?」
「……いーから。」
彼女の腕を引っ張って。
無理やり立たせると……。
俺も側に立って、手で…互いの身長を、推し量る。
「………?え。なに?」
「………。なるほど。」
そう……。
つまり…、だ。
彼女とはさほど背の変わらない俺も…
許容の範疇内…?
「………。笑うな、みっちゃん。」
多分、みっちゃんは…気づいてたんだと思う。
一生懸命…笑いを堪えていたから。
これが……、
俺らが度々背比べするようになった……最初のきっかけだった。
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