ナンパ男との恋〜総集編〜
何だか、最後の最後で
場の雰囲気を
盛り下げてしまった気がするけれど・・・


「春ちゃん ほんとに
三次会行かないの?」

「もう そろそろ
眠くなってきたので
帰ります」

「そう・・?これからが
また楽しいのにー?」

「すいません。
でも すっごく楽しかったです。」

「・・・分かった。
じゃあ 気をつけてね?
また 月曜日会いましょうね」

「はい、お疲れ様でした」


時間を見ると
12時前・・・

輝樹から 結局
電話なかったな・・・

電話するって言ったのに・・。

携帯の画面を見ながら
歩き始め、

そういえば・・・
ここ どこだっけ・・

タクシーは・・・

・・・いないし。

これは 大ピンチじゃないか。

さっきの店で聞いてみようか・・・

と振り返った所で

「痛っ・・」

誰かとぶつかり よろけそうになった体を支えられた。

「さ・・去川さん?」

「どうかした?」

「え?あ・・いえ
すいません・・」

「こっち。」

「え?」

「駅はこっち。」

そう言うと
スタスタ歩き始めた。

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