ナンパ男との恋〜総集編〜
「どうした?」

思わず 駐車場の真ん中で
足を止めてしまった・・。

「えーっと・・・・
その・・・」

もう少し このまま
手繋いで歩いていたい。

なんて
言える勇気なんて
私には兼ね備えてるはずもなく
言葉に詰まる。


「どうしたんだ?」


私の顔を覗きこみ
心配そうに見てるけれど・・


「あー・・・その・・・
さ、散歩とか・・・」


「散歩?って?
今からか?」


「えっと・・・
ダメ・・?」


「ダメじゃねぇけど・・・
ここら辺でいいのか?」

「うん、ここら辺でいい!」


「じゃー 行くか」


「うん」


絶対 変な奴だと思われてるけど・・・

こうして 手繋いで
並んで歩いてると

いろんな不安とか、悩みとか
何もないような気になってくる。

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