ナンパ男との恋〜総集編〜
「おはようございます。
体調良くなりました?」


診察券と同時の声に顔を上げると


「あっ!三上さん
おはようございます。
体調は はい、もうすっかり・・
え?何で・・・」


「あぁ、この前 ちょうど来た時
受付にいた人が違ってたから聞いたら
体調悪くて休んでるって言うから・・・」


「すいません、ありがとうございます」


「いえいえ、あ・・
その、これ
俺のメアドと番号書いてあるから
その、もし良かったら・・・」


「あ、でも・・・」


と渡された紙を返そうとすると
そのまま 三上さんは背を向け
待合室の椅子に座ってしまった。



この前、電話番号聞いてきたのは やっぱり 私の番号の事だったんだ・・・


どうしよう。


誤解される前に ちゃんと
はっきり言わなくちゃ・・・

そう決意して
三上さんの所へ行こうとした時
タイミング悪く
どんどん患者さんが受付に来てしまい
動けなくなるという最悪な状況だ・・・。 


本当に 私はタイミング悪すぎだ・・・。


帰りの会計の時に・・・

ちゃんと言わなくちゃ・・・。


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