ナンパ男との恋
その日の夜・・・・


輝樹が ようやく帰ってくる時間が近づき、


そうだ、お風呂入れとかなくちゃ。


と、立ち上がったと同時に



足元に 温かい水が流れてきた。


・・・・何?



その場に立ち尽くしたまま

いまいち状況が把握できない。



これって・・・

もしかして・・・



ゆっくりと そのまま座り

携帯を手にしようとした時、



「春菜?どうした?」

帰ってきたばかりの
輝樹が 私の方を見ている。


どうした・・・・

どうしたんだろう・・・

私・・・・


輝樹の顔を見たら

涙が止まらず・・・


「お、おい!?」


輝樹が慌て 私の元に駆け寄ってきた。


「は、破水・・・したかも。
どうしよう・・・赤ちゃん・・」


予定日は まだ一ヶ月も先なのに・・


昼間 あんな事考えてたから

罰が下ったんだ・・・


私のせいだ。


母親になれる自信がなかったから・・・


早く出ておいで、なんて
言ったから・・・


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