ナンパ男との恋
「春菜は?俺と違ぇの?」

まさか 聞き返されるなんて・・・

素直じゃない私にとって
困ってしまう質問なんだけど・・・

「私は・・輝樹以上だし・・・」

顔を直視してないからこそ
精一杯言えたけれど・・・

これで 直視してたら
何も言えなかった。

「春菜?」

「ん?」

って・・・あぁ、顔見ちゃったじゃん。

名前を呼ばれると
反射的に顔を見てしまう自分が
憎らしくなる・・・

徐々に 輝樹の顔が
私の顔に接近してきて

近づいてくると
動揺してしまうのは
相変わらずで・・・


「あ、あの・・輝樹?」

「なに?」

「この体制は・・・」

いつの間にか
半分 押し倒されてるのですが。


「春菜が誘ったんだろ?」


私は・・・

聞かれた事を 
精一杯答えただけなのに・・・


ここまで追い詰められたら 

もう回避する事は不可能に近いし・・




「明日も早いので・・・
お手柔らかにお願いできれば・・」


「ん?無理。
春樹にとられねぇように、春菜の体に覚えこませねぇとな?」


そう言いながら笑ってるけど

完全に

意地悪モード全開なんですけど・・・


「んっ・・・あ・・・ふっ・・」


必死で声を抑えても

どうしても自分の意識に反して
出てしまう声もあり


「も・・・輝樹・・
ちょ・・・」


「無理、抑えきかねぇし」

「ひゃっ!?んっ・・ふ」



・・・・2人の長い夜は更けてゆき、

結局・・・。



結婚しても、子供ができても

2人は 

相変わらずなのでした・・・・


     ■■■■END■■■■
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