ナンパ男との恋
重く圧し掛かっていた輝樹の体が
ようやく降り

露になった私の体に
毛布を被せると

夕日が差し込む部屋のカーテンを
すべて閉めた。

さすがに薄暗くなった部屋・・・



――え?な、なに!?――


電気もつけず
私の体に被せた毛布を剥ぎ取ると
また 輝樹の体が
私の上へ圧し掛かかってきた。

「ちょ・・・え?」

「あ?さては
解放されたと安心しきってたな?」

そりゃ・・・
いつものパターンから考えると
もう、解放されたと思うのが
自然な事だと・・・

そんな事を考えてる間にも
輝樹の手、唇が
すべて私の体に触れ回り
ただ 固まるしかない私・・・

「春菜、平気か?」

「う、うん・・だいじょうぶ・・」

本当は 意識が遠くなりそうだったけど・・・

「ちょっと、我慢しろよ・・」




我慢・・・?




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