ナンパ男との恋
ようやく すべての片づけが終わり、みんなが帰ったのは 夜の11時過ぎだった。

急に静かになった部屋は
テレビの音だけが響き
どうも落ち着かない・・・

というか・・・・

これから ここで
一緒に暮らすという実感が
いまいちわかない・・・。

「風呂入ってくる」

輝樹がお風呂に行き
少しだけ
緊張が解れた気がする・・・


って、こんな緊張して
これから先々 どうすんだ。と
自分に突っ込みを入れてる私は
自分自身 よく分からない。


ずっと一緒にいれる、
そう思うと
思わず 緩んでしまう顔・・

「何 ニヤニヤしてんだ?
あっ、さては
やらしい事考えてたな?はは」

こういう時に
何で よりによって見られるんだろう・・・

「そんな事ないし・・・」

「やけに おとなしいな?
落ち着かねぇか?」

「そりゃ・・・
今日 引っ越したばっかりだし・・・」

「まぁな・・・」

・・・・・・・

「私も、お風呂入ってこよ・・」

やっばい・・・
本気で
何で こんな緊張してしまうんだろう。

風呂上りの輝樹は
そりゃあ・・・
ドキドキしちゃうのは
いつもの事だけど・・・

いつもとは比べ物にならないくらい
心臓バクバクだし・・・・

全然、いつものペースになれない・・・


< 711 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop