輝く心は空の星

新しい一歩















中学校を入学して、同時に休み始めて一年が経った。


何とか無事に二年生には進級できたものの、未だに学校には行けてない。


桜とももう会うこともなくなって話もしない。


桜は携帯を持ってないから連絡もとれないし。


まあ、私が無意識に避けちゃってるのかな…


家族とも学校の話題になると凄く気まずくなる…


私なんかいらないって言われているみたいだ。



二年生になっても、苦しい日々は続いていた…


みんな、きっと学校なんて行けば何とかなるって思ってるよね。


でもね…そんな簡単なことじゃないんだよ。


体調だっていつ悪くなるか分からないし、何より何もかもが遅れている私に向けられるみんなからの視線が怖いんだ…



たまに遊びに行くおじいちゃんやおばあちゃんの家でも、学校行きなさいとか、一つ上のいとこからは部活をやっていないことに鼻で笑われた。



もう…味方なんていなかった。


ずっと一人だって…思ってた。



世の中って、不公平だよね…


こんなはずじゃ…なかったのに。


自然に笑いたい…だけなのに。


そんな願いも叶わない。


私は一人で、孤独だから…

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