保護者な幼馴染くん


「それでも僕は認めないよ?鈴が一人暮

らしなんて。ちゃんとした生活が遅れる

とは思えないな。」




「私は鈴ちゃんが真剣に考え出したモノ

だから反対はしないけど、もし何かあっ

たらねぇ...」




「母さん。反対してよ。

鈴…?この家にいる事に遠慮なんかしな

いで...鈴も家族なんだから。」



「美波さん、空くん....「あっ!!!」」


突然美波さんが大声を挙げた。


「母さんうるさい。どうしたっていうん

だよ。」



「鈴ちゃん!やっぱり一人暮らしは反対

。でもね!

…まぁ……これは空にも言わなくちゃな

んだけど。」


ぇえー⁉︎駄目なの⁉︎

さっきまで反対はしないって言ってたの

にっ!


「いきなりどうしたんだよ。」


呆れたように空くんが聞き返すと、美波

さんの口からはさっきまでの私の提案な

ど吹っ飛ぶような驚きの意見が出た。



「あのね、忍さんがね。」


忍さんとは、美波さんの旦那さんで空く

んのお父さん。

アメリカの一流IT企業に勤めてる為日本

に帰って来れるのは年に多くて二回程だ

。何故この話の流れで忍さんの話しなん

だろ?


「忍さんが、アメリカに来ないか?って.

....もちろん鈴ちゃんと空が高校に合格し

たばっかりだからって断ったんだけど、

もし鈴ちゃんが独立を望むのなら私はア

メリカに行っちゃおうかなぁ~と。

そして空も、鈴ちゃんの独立が心配なら

この家で二人で住めばいいんじゃないの?」


私は思いもよらぬ提案が美波さんからで

唖然とした。

二人で住むの?


ここに?


それって.....同居?


二人きり?



「ぅえーーっ!?まじですか⁉

まぁ確かに、独立を望みましたが…

美波さんアメリカいっちゃうの!?」


「だって忍さんと滅多に会えないじゃな

い?愛しの旦那様に年に数回しか会えな

いとかかなり寂しいものよ?」

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