スイーツ×デイズ
「オマエ、まだ冬香さんのこと、好きだろ」


「……」


「考えごとしてて寝付けなかったって、何度か遅刻ギリギリで来たことがあったろ。あれ、冬香さんのこと考えて眠れなかったんじゃないか」


ボクの言葉に、佐鳴は目を見開いた。


「――まあ、な。流石だな。ダテにオマエとつるんできたわけじゃないな」


そう言って、肩に置いたままだったボクの手を振り払った。


「サボるか」


「うん。授業より大事だ」
< 143 / 159 >

この作品をシェア

pagetop