スイーツ×デイズ
今日、休みなのかな。


それとも、違う時間の電車に乗ったのかな。


肩をがっくりと落としなから、今日も後続の乗客に押されて、奥のドアまで流された時だった。


ふと、目の前の赤いスカーフに目が行った。


そして顔を見ると――


彼女、“黒髪の君”だった。


ドクン!


ボクの心臓は大きく跳ね上がった。


しかも、間近で目が合ってしまった。
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