闇龍~最強の女~
時間というのは早いものなんだな。

そんなことを考えてしまうほど、

あっという間に感じてしまった。

胸を締め付ける悲しさと喪失感。

明日には、皆の前から消えないといけない。

綺「美海ー!」

『うわあっ!』

抱きついてきた綺羅。

『ど、どーしたの?』

綺「…美海が元気ないから」

慰めようと思って、と笑う綺羅が、

…少し悲しげに見えた。

綺「私、美海の親友なんだから。

  なんでも言ってよ?」

『…綺羅、大好き!』

ギュッと抱きしめ返して、心のなかで呟いた。

何回も。
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