魅惑の果実
おまけ
政臣と入籍して数ヶ月が過ぎた。


帝はすっかり政臣と打ち解け、妬けるくらい政臣にベッタリだ。


今もそう。


朝起きると子供部屋で寝ているはずの帝が、私たちのベッドに潜り込んで気持ちよさそうに眠っている。


それも私と政臣の間に……。


ずっとお父さんがいない生活だったから甘えてるんだよね。


それに私は第二子を妊娠中で、帝は本能的に甘えるのは今のうちだと分かってるのかもしれない。


私は二人を起こしてしまわない様に、静かにベッドを出た。


妊娠6ヶ月が過ぎ、動くのも大変になってきた。


仕事もまだ続けてる。


政臣が私にも専属の運転手さんをつけてくれてるから、だいぶ助かっている。


あんな凄い車で通勤していると社内の人に暴露ると面倒臭いから、会社の近くで降ろしてもらってる。


会社の人であの車を見たことがあるのは伶奈だけだ。


ここのキッチンでご飯を作るのも慣れたなぁ。


付き合ってた頃は一度も使った事無かったもんな。





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