蛟神社物語−星花降る夜−
十.黒竜
「主様。」


黒竜「ご苦労だった。黒衛。星花の巫女はどこにいる。」


黒衛「蛟のところでございます。」


黒竜「そうか。行くぞ。」


黒衛「はっ。」

−−−−−−−−−−−

その頃の蛟神社。


尊緑「嫌な予感がする…!」


黒竜「久しいなぁ。蛟よ。」


尊緑「黒……竜!げほっ!げほっ!」


黒竜は、話し終わるやいなや尊緑を攻撃した。


黒竜「星花の巫女は何処だ?」


尊緑「お前なんかに星花の居場所を教えるわけないだろ!」


黒竜「もう治ったか。水竜の眷族は傷の治りが速い。だが水竜程ではないな。」


尊緑「ここは僕の社だ!お前の好きにはさせない。」


黒竜「黒衛。やれ。」


黒衛「はい。」


尊緑「……っ!!!!」


黒衛は言葉とともに尊緑の腹を刺した。


黒竜「傷の治りを遅める毒を仕込んでおいた。それでしばらくは治るまい。」


尊緑「ま…て…!」
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