君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
それと一緒なのかな?圭吾さんの気持ちは。

大貫さんと私を重ねているんじゃなくて、ただ好きでいてくれてるからそう思っちゃうのかな?

「そろそろ寝ましょうか。また明日もあの仕事人間の秘書として働かなくちゃいけないし」

「ちょっと圭吾さんのこと悪く言わないでよ。圭吾さんはただ頑張っているだけなんだから」

「あら、なんだかんだ言ってもやっぱり好きなのね」

「そんなの当たり前でしょ?…橘さんだってそうだったじゃない。そう簡単には嫌いになんてなれないよ…」

だからこんなにも悩んで、悔しいんだろうな、きっと。
だって好きじゃなかったらこんなに悲しくなんてならないもの。

「…そうね、好きじゃなきゃお互いこんなに悩まなかったわよね」

仰向けになり瞼を閉じると、どうしてもいつも圭吾さんのことを考えてしまう。

私の身体はもう圭吾さんでいっぱいなのよ。この10年、圭吾さんのことを考がえない日はなかったもの。

「…おやすみなさい」

「うん、おやすみ」

好きだから分かってほしい。信じてもらいたい。
この気持ちがちゃんと圭吾さんに届きますように…。
そう願いながらそのまま眠りに就いた。

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「櫻田さん、来週の出張のお土産、みんなになに買っていけばいいと思う?会長にはやっぱり熊の木彫りかな?」

「…ちょっと副社長、今はガイドブックより書類に目を通して頂いてもいいですか?」

あの日から三日が過ぎ、今日は金曜日。いよいよ来週からは副社長と二泊三日の北海道への出張を控えている。

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