君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「言ったけど無理」

無理って…!

だけど私には圭吾さんを拒むことなんてできなくて、抱かれてそしてそのまま眠りに就いてしまった。

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都内ホテルロビー。


「圭吾さん、この服おかしくないでしょうか?」

「大丈夫だよ」

「圭吾さん。メイク濃くないでしょうか?」

「いつも通りだよ」

「圭吾さん…お腹が痛くなってきました」

そう言うと圭吾さんは大きな溜息を漏らす。

「菜々子、緊張しすぎ。それにそんなかしこまらなくていいから」

「でもそういうわけには…」

「普段通りの菜々子でいいんだよ。俺はそんな菜々子を好きになって結婚したいって思ったんだから」

「圭吾さん…」

その言葉に胸がキュンとなる。

「…あ、来た」

だけどそれもほんの一瞬だけだった。

来た。つまり来たんだ!!

圭吾さんに続いて立ち上がり歩いていく。すると見えてきた圭吾さんのご両親。

「悪かったな、遅くなってしまって」

「いや、大丈夫だよ」

初めて見る圭吾さんのご両親をついじっと見つめてしまった。
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