君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
本当に怖いんだから。

どうか明日が無事に終わりますように…。


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「…まだ寝ないのか?」

夜、リビングでテーブルマナーの本を読んでいるとお風呂から上がった圭吾さんが話かけてきた。

「はい、あと少しだけ読んだら寝ますので、圭吾さんは気にせず先に寝てて大丈夫ですよ」

そう伝えまた本を読んでいると、聞こえてきた大きな溜息と共に、なぜか宙に浮く私の身体。

「けっ、圭吾さん!?」

「もういいだろ?最近遅くまで起きてるし。うちの親そんなうるさくないから大丈夫」

「でもっ…!」

塞がれる口。

「でもじゃない。そんなに起きていたいなら今夜は絶対寝かせないけど」

その言葉の意味が分からないほど私も子供じゃない。

「…分かりました、寝ます」

「じゃあ一緒に寝よう」

「え…」

私を抱きかかえたまま寝室へ入る圭吾さん。
そして私をベットに下ろすと、そのまま覆いかぶさってきた。

「けっ圭吾さん!寝るって言いましたよね!?」
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