君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
女のくせに、まるで男みたいな言葉遣いで化粧っ毛もない。
オシャレなんて二の次で、いつも自然な姿で接してくる。
そんな彼女の話は、聞いているだけで楽しくて、嫌味さえも感じない。そして彼女行きつけの店は、どこも酒がうまくて心地よい空間を与えてくれる。
だから誘われると、ついOKしてしまうんだ。
彼女の俺に対する気持ちに気付いていながら……。
「では副社長、私はお先に失礼させて頂きますね」
「……っ!あっあぁ……。お疲れ様」
櫻田さんの話に、ハッと我に返り慌てて言葉を返すと、櫻田さんはいつものように丁寧に一礼すると、颯爽と部屋から出ていった。
その姿を見届けてから、椅子に座ったまま背後のガラス張りになっている窓へと、身体の向きを変える。
夕方の今、地上では沢山の人が行き交っている。
東京にはこんなにも沢山の人で溢れている。……なのに、なんで出逢ってしまったのが、よりにもよって櫻田さんの友人である、五條さんだったのだろうか……。
つい頭を抱えてしまう。
きっと五條さんと自然と出逢えていたら、俺は彼女に惹かれていたかもしれない。
一緒にいると楽しいし、これからの人生、一緒に生きていくなら彼女みたいな女性がいいって思える。
でも、どうしてもこの先の一歩が踏み出せない。
いや、踏み出してしまったらいけないんだ。
オシャレなんて二の次で、いつも自然な姿で接してくる。
そんな彼女の話は、聞いているだけで楽しくて、嫌味さえも感じない。そして彼女行きつけの店は、どこも酒がうまくて心地よい空間を与えてくれる。
だから誘われると、ついOKしてしまうんだ。
彼女の俺に対する気持ちに気付いていながら……。
「では副社長、私はお先に失礼させて頂きますね」
「……っ!あっあぁ……。お疲れ様」
櫻田さんの話に、ハッと我に返り慌てて言葉を返すと、櫻田さんはいつものように丁寧に一礼すると、颯爽と部屋から出ていった。
その姿を見届けてから、椅子に座ったまま背後のガラス張りになっている窓へと、身体の向きを変える。
夕方の今、地上では沢山の人が行き交っている。
東京にはこんなにも沢山の人で溢れている。……なのに、なんで出逢ってしまったのが、よりにもよって櫻田さんの友人である、五條さんだったのだろうか……。
つい頭を抱えてしまう。
きっと五條さんと自然と出逢えていたら、俺は彼女に惹かれていたかもしれない。
一緒にいると楽しいし、これからの人生、一緒に生きていくなら彼女みたいな女性がいいって思える。
でも、どうしてもこの先の一歩が踏み出せない。
いや、踏み出してしまったらいけないんだ。