オモイデバナシ
質問責めにあって困っている俺に、母さんが助け舟を出してくれた。

「大丈夫よ、千秋ちゃん、トモ君。引っ越すって行ってもね、そんなに遠くじゃないの。ここから、自転車で来れるくらいの距離よ。いつでも来れるから、また遊びに来てね」

母さんがそう言うと、

「よかったあ!!」

千秋はヘナヘナと力が抜けたようで。

「やった、やった!」

トモは、玄関先で踊るようにはしゃいでいた。

でも、一番喜んでいたのは、俺かもしれない。





母さん、ありがとう。




俺と千秋たちを、離れ離れにしないでくれてありがとう。




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