ハダカの初恋
「え、小野寺さんっ」
あっけに取られる男子をその場に放置して、あたしは全力で走りだす。
すれ違う生徒があたしを見てビックリしてるけど、そんなのもう構うもんか。
人の目なんかどうでもいい。
ただ、想いをぶつけたかった。
あたしは走りながらスマホを取り出し、電話をかけた。
『……よぉ』
電話ごしの懐かしい声に、思わずジワッと涙がにじむ。
憎たらしい。
けど、好き。
そんな気持ちがあふれてくる。
「よぉ、じゃないよ! バカ!」
『相変わらずモテてんじゃん。すぐに彼氏できそーだな』
「できるわけないでしょ」
『ははっ。そっか』