ハダカの初恋
記憶の底からよみがえった名前に、あたしは青ざめながら男の姿を凝視する。
無造作にセットした薄茶色の髪。
180センチくらいありそうな背丈。
それは、あたしの記憶にある『晴人』とは別人のように変化していたけど。
切れ長の奥二重の目。
イジワルそうな笑みを乗せた唇。
それは紛れもなく、あたしの記憶にある『晴人』と変わっていなかった。
「な、なんで……」
鯉のように口をパクパクさせるあたしに、男はズイッと顔を近づけて、不敵に笑った。
「久しぶり」
なんで……
今さらコイツが現れるわけ――!?