ハルと見た青空
友情と毎日
――――

学校の朝のチャイムが鳴り響く。

私は、まだ来ていないあいつが門を潜ってくるのをひたすら待った。


すると、一人の少年が学校の門をくぐった。

食パン一つ咥え、慌ただしく走っている。


その姿に、思わずフッと笑ってしまう。


「ハルーーーーーッ!!!遅いぞーー!また遅刻ーー?」


私は窓から大声でそう、叫ぶ。

笑って手を振ると彼も、振り返したくれた。


紫暮春隆-sigure harutaka-。通称、ハル。

”はるたか”なんて長くてめんどくさい。


初めて会った時から、私はそう呼んでいる。
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