一途な彼女と意地悪な彼
「あ、椿ちゃん。」
祐介のともたちの一人があたしに気づいた。
あたしの名前知ってるんだ。
「おい、祐介っ」
他の友達も祐介に声をかける。
あたしが何しに来たか分かってるみたい……。
「うるせーよ。ほっとけ」
祐介は、一度もあたしを見ることなく、友達に言いはなった。
……。
「ゆ、祐介……」
あたしは、名前を呼んだ。
でも、こっちを見てくれない。
「おい、祐介。せっかく来てくれてんのにのチャンスをのがすきなのかよ…」
「そうだよ。意地張るなって」
チャンス?
意地?
祐介が?