一途な彼女と意地悪な彼



今は昼休みで、まだ15分くらい時間はある。

祐介はいつも友達と屋上で食べてると言ってたけど、いってもいいかな?
もしみんなの前で無視られたら気まずいしな……。

でも、あたしは自分の気持ちをしっかり伝えたいし、もしふられても多分後悔はしない。
まぁ、物凄く落ち込むかもだけど……。


屋上についてしまった。
色々考えているうちに着いてしまったのか……。

どうしよう。緊張がヤバい。
でも、告白するっていう緊張だけじゃなくて、久しぶりに祐介としゃべるから……。


あ、いた。
いちゃった。


あたしは、一度立ち止まる。
はぁ……。
あたしは今までに、こんなにも緊張したことがあったかな?
小さい頃は意識とかしてなくて、自然に出来たのに、今ではこれだ。

あたしは祐介の方へゆっくり歩く。

少し歩くと、祐介があたしに気づいた。
一瞬だけあたしを見て、すぐに目をそらす。

傷つくなぁ……。


でも、あたしは、祐介のまでいく。
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