一途な彼女と意地悪な彼
「やっぱり。さっきの話聞いてたんでしょ。不思議そうな顔してる。椿ちゃんが好きってことも、賭けにしてたってのもホント。正確には俺が椿ちゃんにコクるっていったらあいつら勝手に賭けてきたんだ。俺はそんなことしてほしくなかったんだけど。聞かなくて。まっ、これで俺の負けか。」
じゃあ、先輩は本当にあたしを?
……
「今までありがとうございました。」
「そういってくれてありがとう。
椿ちゃんは、その祐介ってやつが好き何でしょ?俺を振った代わりにそいつに告ってこいよ!これは先輩の命令?」
「いっ、いやいや、無理無理無理です!完璧に振られちゃいますから」