同期が急に変わったら…。
朝からバタバタしてた月曜。





東亜から帰社してからも

将生は忙しく、

私が帰る頃にはデスクにもいなかった。






仕事が終わり、

自宅マンションで

やっぱり一人で夕飯を済ませた。





ここ数日、将生と過ごしていたせいで、

一人の夜は久しぶりに感じて

部屋の中はガランとして見えた。






し〜ん、とする自分の部屋。

同じ、し〜ん、としてるのでも、

将生が居てくれるだけで、

心が満たされる。






なんだか、

異常に寂しく感じて

将生の黒のマグカップで

コーヒーを飲んでみた。





ふと、バカみたいだと

一人で可笑しくなって、笑った。







自分の気持ちを認めたら、

こんなに会いたくなるものなの?

毎晩、一緒に居たくなるものなの?

私だけかな。




自分だけがそんな思いなのかと思ったら

変にそれが悔しくなってきて、

ベッドに潜って、目を瞑る。






でも、

将生の匂いがほんのりしていて、

寂しさを余計に感じて

すぐには寝付けなかった。





次の日も、次の日も、

会社での将生は、忙しく、

オフィスでも、

席を空けている事が多かった。





デスクにいても、

パソコンをカタカタやったり、

ぺんを片手に書類をチェックしては、

部下を呼んで話し込んだりしていた。





昼食をちゃんと摂っているのか、

ちゃんと休めているのか、

気になって。






つい、目で追ってしまう自分。

やだなあ。






私も、得意先に出掛けたりして、

忙しく仕事した。






企画への異動の話の進展は

まだ聞けずにいた。

忙しそうな将生に聞くのは、

気が引けたから。




夜、一緒に食事できたら、

その時に聞こうと思っていたけど

火曜も水曜も

将生がうちに来る事はなかった。




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