幼い頃の小さな約束
「アホーーーーーーーー!!!!!」
あたしは亮太の制服を掴み、後ろに投げ飛ばした。
最初に言ったとおり、あたしの趣味は・・・鍛えることだ。
亮太なんて、楽勝だもん。
周りからのどよめきがすごい。それと同時にすごく恥ずかしい。
こんなにたくさんの人に見られてたわけ?・・・最悪!
あたしは振り返って、亮太を上から睨みつける。
亮太はあたしに投げ飛ばされて、仰向けに転がっていた。
「理沙、一緒に教室に行きましょう。・・・いいわね?」
京香の怖い声に、あたしはしぶしぶ頷いた。