幼い頃の小さな約束
あたしの涙が、亮太の肩を濡らしていく。
嬉しくて、涙が止まらない。
亮太は、あたしにゆっくりと囁く。
「理沙、俺と付き合ってくれる・・・?」
あたしは首を大きく、何度も振った。
言葉が出ないほど嬉しいことは、本当にあるんだな、と思った。
そして、あの時のキスとは比べ物にならないくらい、素敵なキスをした。
想いが通じ合ってする、真っ直ぐなキスだった。
夕暮れの光が、二人を優しく照らし出す。