幼い頃の小さな約束



意識が、飛びそうだ・・・!

あたしの顔は、亮太に押し付けられる。



苦しい。でも、離してほしくない。





あたしも、遠慮がちに亮太の背中に、手を回した。

温かくて、意外と広い背中だった。







「理沙・・・。俺も、理沙が好きだよ」



亮太は呟くように、囁くようにあたしの耳元で、甘い言葉を吐く。

嘘みたいな言葉に、あたしの涙腺は緩んでいく。







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