幼い頃の小さな約束




「理沙。あたし、ちょっときついみたいだから、担当の子に言ってくるわね」




ちょっと恥ずかしそうな顔をしながら、京香はクラスに向かった。


なるほど。メイド服を着たままだからか。





あたしとゆきが残った。


なんだか初めてだ、ゆきと二人っきりなんて。







「理沙~、どうだった?」




ゆきがとててっ・・・と、あたしのほうに走りよってきた。


可愛い走り方だな。




「うん、ピッタリだから大丈夫だった。ゆきは?」


「あたしも、大丈夫だった」








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