幼い頃の小さな約束
「何、その声。すっげえ女の子じゃん!」
亮太がパチパチと瞬きする。失礼な、これでも女じゃ!!
あたしが文句を言おうと、口を開こうとすると・・・
亮太の顔は、茹でタコのようになっていた。
真っ赤に染まった顔を、必死に隠そうとしている。
なんだろう。あたしも落ち着かない気分だ。
「・・・真っ赤」
あたしが耳元でそう呟くと、亮太はビクッと肩を揺らした。
こういうときは、可愛いと思う。