幼い頃の小さな約束
「ううううう、うるさいっ!!しょうがないだろ、理沙が・・・」
耳まで赤く染めて、あたしの顔を見ないで話す亮太。
でも・・・、なんでそんな顔が赤いんだろう。
「・・・どうせお前、なんで俺がこんなに真っ赤なのか、わかんねえだろ?」
亮太は溜め息をついて、ジッとあたしの目を覗き込む。
今度はあたしの顔が赤くなりそうだ。
近い距離、甘い匂いにクラクラする。小さい頃から、変わらない。
コイツはどんどん格好良くなっちゃって。あたしは置いてけぼり。
・・・ずるいよ、亮太。