代償
「はい。文ちゃん、イチゴパフェ」
マスターさん。
覚えてた。
「文ちゃんって可愛いよね。学校とかモテたんじゃない?」
モテないよ。
だって地味だし。
背は小さいし。
胸ないし。
寸胴だし。
「オレはこういう娘好きだけどなぁ」
「こーら、ユート。総長に殺されるよ」
「総長ねー」

上時は、たくさんの仲間に囲まれてお酒を飲んでいる。
………チャンポン!?
白ワインのポカリ割り!?

「総長やめとけー。白ワインは死ぬぞ」
「あ?ヘーキだ。店で死ぬほどやってるしなぁ」
「いくらの総長でも死ぬってー。文ちゃんが看病するんだよ」
「ガキに看病させるほどは飲まねぇよ」

………何を………。
「あ、マスター。僕もパフェ食べたいな」
「あいよっ。いつもの?」
「うん」
………イチゴかな。
可愛いなぁ。
暴走族がイチゴパフェって。

「はいどうぞ。チョコパフェだよ」
チョコ!!!
「わーいっありがとーっ♪」
………何それ!!
「文ちゃん、気にしないで。キャーラは見かけは暴走族丸出しだけど、中身はガキだから」
………ええ!?
「歳は18だし」
18!?
高校生じゃん!!
「オレは19だけど」
19!?
20歳にもなってないの!?

「おぃひぃーい!」
………美味しいね。
「文ちゃんもチョコパフェ食べてみてよ。イチゴよりおいしいから!!」
………はい。
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