代償

午後3時。

………あ、午後3時。
そして。

インターホンの連打連打連打!!
キャーラ!!?
そして。

「ふーみーちゃんっ!!」
………はぁい。
文ちゃんね、文ちゃん。
………私ね。

ドアを開けて、
「久しぶりー!!」
………そんなに経ってないよ。
「買い物行こっ♪」
ハイテンションだね。
やっぱり。
「へぇ、この子が上時総長の」

わーお!!!
綺麗!!
大人な人だ………。
イメージと違う。
「可愛いでしょ?愛でれるよっ」
「上時総長に殺されるよ?」
………背が高い。
くびれてる!!
わぁ………。
同性でも憧れるよ。
モデルさんかな。
きれーぃ………。
羨ましい………。

「初めまして。私、凜子(りんね)って言います」
凜子さん………。
「文ちゃんは発声障害?っていうので言葉が話せないんだって」
「あ………そっか。ごめんね。知らなくて」
いいえ!!
「文香ちゃん、だよね」
はい。
「よろしくね」

て………天使が舞い降りた!
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