掌編小説集

*114.答えは永遠に聞けない

君の頬を両手で包み込む



色を無くして

温かさも無くしてるから


僕は温める




僕の手の温もりが


君に伝わればいいのに

君に移ればいいのに




どうしてかな?


いつまで経っても

何時間経っても


温かくならないな



僕の手は不良品?


君の頬すら温めてあげられないの?





ねぇ答えてくれない?
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