掌編小説集

*124.それは武器か枷か

君を傷付けないように

僕が傷付かないように


嘘が増えてゆき

偽りの自分を造り上げた


それはいつしか一人歩きして

本物の自分は二度と出てこれなくなる



一度着けたら外すことの出来ない仮面を身にまとって

さぁ、仮面舞踏会を始めよう
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