掌編小説集

132.予知夢か白昼夢か

気付いたら一人だった

真っ暗の中
一人だった

どれだけ走っても
どれだけ叫んでも
一人だった




だけど、瞬き一つ

目の前には大切な人達

荒い呼吸の私を心配している



あぁ、ワルイユメだった


そう自覚した瞬間、涙が溢れた
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