掌編小説集

20.謝罪と感謝と自慢と

「あいつは俺を庇って…。俺はあいつをころ」

『してない!お兄ちゃんは誰にも殺されてない。貴方を守ったの。勝手に殺さないで。』

「だけど…」

『お兄ちゃんに言うの。お兄ちゃんが守った貴方は最高の彼氏で旦那だって。言うの。言うって決めてるんだから!』




救われたと同時にプロポーズまでされちまった。

今度は俺の番だな。
花と線香とお前の好物持って、たっぷり聞かせてやるよ。

嫁自慢をな。
< 20 / 590 >

この作品をシェア

pagetop