掌編小説集

204.失声症~手段は1つじゃない~

私は声が出ない。


声帯には問題ないの。

あの出来事があってから、喋れなくなった。


周りはカワイソウって言うの。


でもね、不自由しないよ。


話せなくったって、コミュニケーションは取れるの。


私は、声以外を使ってめいいっぱい伝えるから。


ありがとうも、だいすきも。
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