掌編小説集

303.形無き物語の最期

守れなくていい
破壊でいい


何一つ間違ってはいけない
何一つ遺してはいけない


無限回に繰り返した
不都合も
ご都合主義も

巻き込み呑み込んで
全て壊せば何もかも終わる


交錯して絡まった思惑も
周りが傷付く戦いも

私の命という罪も
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