掌編小説集

*339.演者も観客も置き去りに舞台は続く

遠く遠く離れた


太陽は

朝を演じるのだろう



月は

夜を演じるのだろう




地上の都合など全く構わずに




ちっぽけな地球は舞台となりて



広大な宇宙の隅っこで




繰り広げられるは



喜劇か

悲劇か




幕引きなどありはしないのだから




果たしてどちらなのかと



思考を巡らせるだけ無駄かもしれない
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