掌編小説集

399.空中のファクトリーにてパレイドリア散歩

すぐそこだから付き合えと



相棒が言うものだから



仕方がないと行ってみたのに





己の思慮の浅はかさを恨む




どこがすぐなんだと






しかしすぐさま撤回したのは




息抜きに誘ったのだと




薄赤に染まる耳が告げていたから
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