掌編小説集

561.どこが好きって言われても部分的に好きになったわけじゃない

君に出逢って勝手に恋に落ちて

君を見つめて勝手に四六時中考えて

君に嫌がられなくて勝手に浮かれて

君に気持ちを伝えて勝手に張り切って

君は気の迷いって思っていて勝手に落ち込んで

君に証明したくて勝手に傷付けて

君の涙を見て初めて勝手さに気付いて


理由なんて無いんだ

ただ君を好きになって

ただ君を愛しただけなんだ
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