憂鬱はきみを灰色にする
今よりも前に…
強烈な恋愛感情が冷めるように落ち着くなんて…思う前に、俺の心は奇妙な殻で心を被い、動けなくしていた。

それによって、失なうことも…手を伸ばして触れることもできなくなっていた。

数ヶ月前までは、毎日していたキスさえも…今は、できない。

愛していないわけじゃない。

愛し過ぎているからだ。

だからこそ、彼女と関係ないところで、俺は感情の一部を出すことができなくなっていた。

この世で一番愛していると今も誓いながらも、冷めたような態度は半年後…彼女から笑顔を奪った。

「愛してる…と思う。だけど、わからない」

その言葉を聞いた瞬間、俺は身を引くことを決心した。

素直に、冷静に…。

だけど、そうではなかった。

奇妙な殻が安堵から破れた時、俺の心に残ったのは…後悔と愛してるという感情だけだった。

別れた日。

俺は、心と体がシンクロしていないことに初めて気付いた。

疲れていても寝れないのだ。

そして…涙が流れるまで、3ヶ月を要することになる。

失ってしまったことを嘆くまでに、3ヶ月。

我ながら、長いことかかったと思うが、それほど壊れていたのだろう。

彼女とはクラスが違ったけど、俺のアルバイト先の近くのインド雑貨屋で働いていた。

俺は、CDショップ。

同じフロアにあったから、意識すれば目があった。

だから、アルバイト先を変えた。変えたといっても、姉妹店に移動だ。

レンタルDVD店。

彼女と会わなくなって、半年が過ぎた。

学年が変わり、同じクラスになることを恐れていたが…それが危惧になった時、一人の女の子が現れる。

恋愛対象ではなかった。

しかし、運命が変わることとなった。

そんなものかもしれない。

運命なんて。


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